男性3 患者さんの声-60代男性-

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インタビュー対応:本人

仕事中に失神して救急搬送されました

以前からめまいや息苦しいことが何度もあり、絶対に心臓に何か問題があると思って何人かの先生に診ていただきましたが診断がつきませんでした。不安を抱えて毎日を過ごしていたところ、紹介していただいた大学病院の診察日2日前の仕事中に失神し、救急搬送されました。検査の結果、ブルガダ症候群と診断されました。やっと診断されて本当に安心しました。

手術までの間は家に帰って店を開けたい

治療について先生からS-ICD植込みの説明がありました。S-ICD植込み手術までの約2週間入院するようにとのことでしたが、飲食店を経営しているため、手術まで家に帰って店を開けたいと伝えました。店を閉めるとお客さんが離れてしまうので、絶対に閉めたくなかったのです。先生は自分の気持ちを理解してくださり、WCDを勧めてくださいました。WCDは万が一除細動が必要な場合、自動で除細動をするため、WCDを着ければ手術までの間お店を続けられるよって、すごく嬉しかったですね。

仕事も普段の生活もこれまでと全く変わることなく過ごせました

着用中は何も問題なく、快適でしたよ。仕事柄、70kgぐらいの寸胴鍋を持ち上げることもありますが、WCDのコントローラは肩から下げて両手が使えるので、これまでと同じように仕事ができました。仕事も普段の生活もこれまでと全く変わることなく過ごせましたよ。自分はお店を閉めないで済んだことが本当に助かりましたから、本当によかったです。感謝しています。
今はSICDの植込みをしてもらって、何の問題もなく過ごしています。お店も続けています。

主治医

主治医コメント

千葉大学医学部附属病院 循環器内科 講師  近藤 祐介 先生



この患者様は、繁盛しているラーメン店を営んでおり、仕事中に心肺停止となりました。お客さんとして来店していた看護師さんが心肺蘇生を行い、当院に搬送され、タイプ1のブルガダ症候群の診断となりました。
患者様と相談の上、仕事中に重い鍋をもつ必要があり且つペーシングが必要なかったため、皮下植え込み型除細動器(S-ICD)の植込みを選択しました。当院では、全身麻酔にてS-ICDの植え込みを行っており、手術日まで待機日数があったのでWCDを使用しました。
S-ICD植え込み後にもVFにて適切ショック作動をおこしていますが、元気にすごされています。
WCDは、ICD植え込みまでの待機中にも心臓突然死予防に有効なデバイスと考えています。

掲載:2021年04月30日