着用型自動除細動器(WCD)とは

  1. Home
  2. 着用型自動除細動器(WCD)とは

着用型自動除細動器
(Wearable Cardioverter Defibrillator:WCD)

WCDは着るタイプの除細動器で、突然の心停止に対する治療選択肢の1つです。
素肌に直接着用して患者さんの心電図を常に監視し、致死的不整脈を検出した場合、おおよそ1分以内に自動で電気ショックを行い、心拍を正常に戻そうとします。

WCDが自動で電気ショックを行うので、就寝中などひとりのときも安心です。
WCDは着用型のため手術は不要です。

WCDの構成

ベスト、電極ベルト、コントローラで構成されています。

その他付属品としてバッテリおよび充電器があります。

治療アラームのお知らせ方法

WCDが電気ショックが必要と判断した場合、これから電気ショックが流れることを3段階でお知らせします。

いずれの段階でもコントローラの2つのレスポンスボタンを同時に押すことで、ご自分で電気ショックを中断することができます。

電気ショック

患者さんは、WCDが作動を始めたときは周囲の人と接触しない場所を見つけて座るか横になってください。
電気ショック治療が不要と思われた場合は、ご自分でレスポンスボタンを押して治療を中断してください。
電気ショック治療が必要な場合は、そのままお待ちください。
治療効果を高めるため、電気ショックの直前に青いジェルが放出され、電気ショックが作動します。
電気ショックが作動した後も、医療従事者の指示があるまでWCDを脱がないでください。


周囲の方には治療中の患者さんに触れないようにしていただいてください。
電気ショックが作動したら直ちにご自分または周囲の方から119番に電話をしてください。

WCD着用期間について

着用開始日の属する月から起算して3か月後末日までの期間を公的医療保険で着用が可能です。
例えば1月15日着用開始の場合、3月末日までの3か月の着用が可能です。(1月、2月、3月の3か月)

WCD着用中の自動車の運転について

WCD着用中は自動車の運転は禁止されています(※)。
助手席などへの乗車は制限されていません。

WCD着用の条件

上記条件を満たしている方は、年齢の制限なくWCDを着用することができます。